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「世界の船旅」スタッフこぼれ話 - 2017年3月号


雑誌「クルーズ」に好評連載中の「世界の船旅」CRUISE誌上放映。
2017年1月27日発売の2017年3月号に掲載された内容をご紹介します。

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第256話 コスタ ビクトリア
家族で楽しむ 遊んで学べるカジュアルクルーズ

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金沢、境港、舞鶴など日本各地の歴史やグルメを満喫する船旅。仮面舞踏会やイタリア語講座などイタリア船ならではのイベントと、日本近海のクルーズらしい縁日パーティーなどが一度に体験できるカジュアルクルーズを紹介します。

「追っかけ」


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ファミリー向けのクルーズということで、初めて船に乗るという子供連れの家族が多く乗船していました。最初は戸惑い気味だったお父さんお母さんたちも、クルーズが進むにつれ無邪気に楽しむ子供たちに触発されて、さまざまなイベントに参加するようになっていきました。

koborebanashi_2017_03_256_03特に、船上で行われた仮面舞踏会は非常に盛り上がっていました。さらに船の解放感のためでしょうか、なんとイタリア人クルーの気さくな雰囲気に魅了され、熱心なファンになる人も出てきたのです。大人気だったのは、しぐさが色っぽいペペさん。まるでスター並みにいつも誰かが追っかけをしているというイケメンで、乗客にインタビューしていても「ねえ。ペペさんは今どこにいるか知ってる?」と逆に聞いてくる人もいるくらいでした。

koborebanashi_2017_03_256_04そのペペさんがイタリア語講座で講師を務めると聞き、たくさんの人が参加することを予想して取材に行きました。ところが意外にもさしたる混雑もなく平然と授業が進んでいたのです。先ほど追っかけをしていたお母さんはどうしたんだろうと探してみると、参加しているのはお子さんだけ。ご本人は後ろの方で見学していました。これはもしや子供の様子を見るふりをしてペペさんを遠目からこっそり見に来ているのかも。直接会うのはちょっと恥ずかしいという乙女心が感じられて、とても可愛らしく思えました。

第251話 SSマリア・テレサ
新造リバークルーズ船! マリア・テレサで巡る
ヨーロッパ大河の旅 ~ライン・マイン・ドナウ~

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バロック建築の最高峰・ヴュルツブルク司教館やマリア・テレジアのシェーンブルン宮殿などに見るヨーロッパの華麗な文化と歴史を、地元の食材を使った美食グルメとともに堪能する高級リバークルーズ船の旅を紹介します。

「至れり尽くせり」


koborebanashi_2017_03_251_03まるで宮殿のように豪華なこの船はサービスがとてもきめ細やかでした。例えば、停泊地で船の外観を撮影中急に雨に降られたときには、機材が濡れそうだな、と思う間もなくクルーが船から降りてきて傘をさしかけてくれたり、航行中に絶景が近づくとわざわざ取材班を探して「もうすぐ古くていい教会が見えてくるよ」と教えてくれたり。また足が悪くてあまり下船しない乗客のために、停泊地に着くたびその地のお土産やお菓子などを仕入れてショップに並べるなど乗客への気配りも欠かせません。

koborebanashi_2017_03_251_02そんなある日、船内で親しくなった乗客とラウンジで休憩している時、ヌガーが大好きだという話になったので、クルーにもらったおいしいヌガーをあげる約束をしたのですが、その後しばらく取材が続いたため忙しくて渡せずにいました。

koborebanashi_2017_03_251_04ところが数日後、私たちの客室にその乗客から「ヌガーをありがとう」というメッセージカードが届けられたのです。「まだ渡してないのに、どうして?」と不思議に思いましたが、実はたまたま私たちの話を聞いていたクルーが、ヌガー好きの乗客のために袋いっぱいのヌガーをプレゼントしてくれていたのです。一つ先をゆくサービスに脱帽しました。

今回、天候に恵まれず美しい青空と田園の映像はあまり撮れなかったのですが、この船ならずっと雨でも船内だけで十分楽しめるという気持ちになりました。

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