「世界の船旅」スタッフこぼれ話 - 2016年9月号


雑誌「クルーズ」に好評連載中の「世界の船旅」CRUISE誌上放映。
2016年7月27日発売の2016年9月号に掲載された内容をご紹介します。

第224話 オーシャン・ダイヤモンド
大自然と絶景!神秘の南極 体感クルーズ

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多くの探検家たちを惹きつけてきた大自然の絶景と神秘の世界。巨大な氷山。愛嬌たっぷりのペンギンやアザラシ。氷海でカヤック体験を行い、探検隊の足跡を訪ねます。静寂の極地を優雅にめぐる南極クルーズを紹介します。

「新時代の南極クルーズ」


koborebanashi_2016_07_224_02普通のクルーズ客船から改造されたこの船は、耐氷船でありながらラグジュアリーな施設を併せ持っています。スイートもある客室はもちろん。美食家を満足させるダイニングやスパまで完備。中でもフェイシャル・マッサージは連日満員。エステを体験し「世界の果てでもスキンケアは忘れないよ。これこそ究極の贅沢だね」と嬉しそうに語っていた乗客の笑顔が印象的でした。

koborebanashi_2016_07_224_03そんなゆったりとした雰囲気のままクルーズも半ばに差し掛かり、流氷の間を行くボートツアーを取材することになったのです。潮を吹きあげるクジラやペンギンといった珍しい動物、手で触れるほど近くを流れる氷山などに興奮しながら撮影していると、流氷の上で可愛いヒョウアザラシが休んでいるのが目に留まりました。アザラシはこちらを見つけると海に飛び込み、ボートの下に潜りこんできたのです。

koborebanashi_2016_07_224_04あわてて水中カメラをボートの端から海に深く沈めてアザラシの姿を追ったのですが、その途端クルーが「NO!」と叫びました。私が思わず手を引っ込めたのと同時に、アザラシがカメラに噛みつこうとして水面まで上がって来たのです。間一髪!危なく手をかじられるところでした。ラグジュアリーな環境に慣れすぎて野生動物に対し油断していたのかもしれません。その後は大自然の中にいることを忘れぬよう気を引き締めて取材を続けました。

第232回 カーニバル・フリーダム
ピーター必見!カリブ海再発見の旅

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「ファンシップ2.0プロジェクト」として2014年に大改装されたカーニバル・フリーダム。美しい海はもちろん、ジャングルツアー、マヤ遺跡など、リピーターも満足できる一歩先ゆくカリブ海クルーズを紹介します。

「ファンシップ2.0」


koborebanashi_2016_07_228_02今回は新しく改装された施設を中心に取材を行いました。クルーに聞くと「新しい刺激と興奮が満載だよ」とグルメの充実度を力説してきます。確かに東カリブをイメージしたバーラウンジや、米国の著名料理家と提携した新しいバーガースタンドなどは大人気。さらにプールデッキに新設された自家製トルティーヤのメキシコ料理コーナーには乗客が列を作っていました。

koborebanashi_2016_07_228_04目の前で焼き上げるタコスやブリトーに乗客が自由にトッピングを載せていくのですが、その種類が実に豊富。タコスに欠かせないサルサソースだけでも20種類近くあり、見たこともないスパイスがいくつも並んでいます。どれが良いかと悩んでいると横にいた乗客が「初めてならハバネロがおすすめだよ」と話しかけてきました。

koborebanashi_2016_07_228_03丁寧にお礼を言ってタコスの上にたっぷり「ハバネロスパイス」をかけて頬張りました。「少し癖があるけど確かに美味しいな」と味わっていたのもつかの間、物凄い辛さが口の中に広がってきました。スパイスの説明書きを見ると辛さを表す唐辛子マークが5個。最も辛いスパイスだと注意書きがありました。辛さに悶えながら勧めた乗客を探すと遠くの席からこちらに向かってニコニコと笑いかけていました。しびれる口元を抑え手を振り返しましたが、心の中には「新しい刺激と興奮」というクルーの言葉がよみがえっていました。

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